蓮田英夫の文豪☆ライダー⑥

2008年6月30日月曜日

文豪の日記

暑い!そして見よ!「夏の雲」を!ぶ厚く、もくもくとわたあめの大群が、青き空に悠然と横たわっているではないか!!

そんな、暑苦しい文章はやめにして、蓮田は今日、人生で初めて「あきらめる」ことをしなかった。

6月も後半になって、急きょ文学賞の応募先を変更し、それに伴いネタがまったく浮かばないという非常事態に陥っていた。

締切は、今日。

原稿ができあがったのは、12時。

睡眠時間は明け方に1時間と、6時から9時の3時間。(本当は寝てはいけなかったが、首から上がぐらぐらしていたので、無理はしないことにした)

郵便局へ行き、今、帰ってきた。

去年まで・・・・蓮田は、締切に間に合いそうもなくなると、あっさりあきらめていた。

「また来年があるし。ネタが出ないってことは、応募しなくていいんだ」

蓮田は自らを砂糖漬けにし、あまあまな自称作家だった。

今年は、違う。シュガーレスキャンディの蓮田である。(あれ、蓮田は苦手です。すぐおなかがゆるくなるから!)

そして、帰り道、作品が駄作かも知れないのに、あきらめなかったことに涙が出た。昨日、夜中の2時に、「あきらめようか・・・」とPCから手を離したけれど、あきらめなくて、本当によかった。