猫のタムラさんの子猫時代のお話

2010年6月15日火曜日

猫のタムラさん劇場

たった1枚だけ、タムラさんの子猫時代の写真。


こんにちは、タマです。今日はタムラさんのお腹の調子がちょっとのぼり坂?

神社パワーかなと思いつつ、あらためて神様に感謝するという思いを込めて

タムラさんの子猫時代のお話をしたいと思います。

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小さいタムラさんの写真はこのケータイ写真一枚だけです。

アルバムも作れない。

長年猫と暮らすという父タマユキの願いが一気に噴出したある日曜日。

地域のペットショップに問い合わせするも、みなワンコしかいなかった。

最後の1件だけ、「アメショが1匹います」との返事。

父タマユキは顔も見ず、どんな子かも知らずに「今迎えに行く!」

と叫んでタクシーに乗ったのです。(ちょっとビール入ってた)

ひとりぼっちで数カ月、ケージの中で暮らしていた子。

すっかり自分の世界ができあがっていたのでした。

それに、毛並みはボサボサ、放っておかれていたのか変な匂い。

家族みんなで手探りの子育てが始まりました。

本当に失敗ばかり・・・ドライフードのみのごはん習慣にすれば

歯もキレイだったのに、もろ缶詰ライフにして「要ハミガキっ子」になるし

食事の時間もバラバラ、毛並みはボサボサのままで・・・

病院の先生に何度質問したことか・・・・

他界した母の「タムラさん自慢」は「トイレを一度で覚えた」こと

おトイレはここだよ、と教えると二度と粗相はしませんでした

最初はお布団猫だったタムラさん

父タマユキの寝相のせいで布団の上猫になってしまったけれど

そんなある日

母が病院に行く朝、タムラさんは母にぎゅっと

抱きしめられて、それがタムラさんにとって母の最後の姿でした

「お留守番、しっかりできるいい子だね」

タムラさんはお留守番が得意です

闘病中、何度も入院と検査した母のもとへタマもまた

何度も通いました

そのたびに朝からタムラさんはひとりでお留守番です

そして・・・・

タマはがらんとした家で半年以上泣いて暮らしました

声をあげて泣くとタムラさんが駆け寄ってきました

タマがガタガタ物を探すといっしょに探してくれます

びっくりして大声出すと心配して見にきてくれます

怠けて昼寝すると起こしに来ます

そうやってタマは立ち直っていきました

タムラさんは母のこと覚えているでしょうか・・・・

ねえ、タムラさん。



今日も元気だカリカリがうまい。

来年の1月4日で、6歳になります。


☆リアクションでプチ感想をどうぞ!長いお話読んでくれてありがとうです。応援ぽち。