『ベスト・キッド 外伝~小梅の肉球伝説~』

2010年10月9日土曜日

子猫天使


『ベスト・キッド 外伝~小梅の肉球伝説~』


最近リメイク版が話題の『ベスト・キッド』。今ググったらシリーズ4作目のヒロインは

ヒラリー・スワンクだったんですね。知らなかった。そんなわけで(どんなわけだ)

またたび学園芸術部は、生徒の芸術表現力を伸ばすため短編映画作りに入った。

監督・・・・・ 四池 崇史

脚本・・・・校長の煮干ささみの介

ヒロイン・・・・ダニエル小梅 

師匠・・・・ミヤギ・イグザンプル(友情出演)



弱小へっぽこ猫であるダニエル小梅は、今日もジャイアンひろしから逃げていた。

「強く・・・強くなりたいでちゅ!!」

ああっ!ジャイアンひろしが卑怯にもじゃらし棒を振り回している!

「だれか、助けてくだちゃーいっ!」

ドン!バキッ!パンパン!ドサッ!

あまりに説明的な効果音が聞こえ、ダニエル小梅は目を開けた。



「ダ、ダイジョウブカイ・・・・」

そこには得体の知れない誰かがいた。ジャイアンひろしを追っ払ってくれたらしい。

「つ、強いんでちゅね!あんたは誰でちゅか?」

「ワタシハ、ミヤギ・イグザンプル・・・キミハ、ツヨクナリタイカイ?」

「もちろんでちゅ!師匠、何か教えてくだちゃい!」

「デハ・・・・ワタシノイウコトヲ、スナオニヤリナサイ」



ワックスかける!!



ワックスとる!!



ワックスかける!!!!




ワックスとる!!!!!



「すっごく強くなった気だけしまちゅ!こっちから闘いを挑みまちゅ!」

ジャイアンひろしはすぐノってきた。じゃらし棒をふりまわす。

「ヘイ!こんなの、こーしてやるでちゅ!」

お手手しか修行していないのに、大開脚でジャイアンひろしをやっつけた!



「師匠、やったでちゅ!!」

ダニエル小梅は師匠とアツい抱擁を交わした。

「ホントウニツヨイモノトハ、ココロガクジケナイモノヲイウノデス」

ミヤギ・イグザンプルは役目を終え、ダニエル小梅の前から姿を消し・・・



「すぐに師匠を裏切らないと、映画は面白くないでちゅよ!」

「アウチッ!チョ、ヤメテクダサイ!ワタシデバンハオワリデス!」

「強くなりすぎた主人公は、こうして、師匠をめたくたにちゅる・・・」



「しーしょーぉ~お願いでちゅ~
続きがまだあるんでちゅって~」

命の危険を感じたミヤギ・イグザンプルは早々に退散。

ダニエル小梅は、のちにかみついて離れない

「スッポン小梅」として映画のクレジットを飾ったのだった。

*ワックスかける・とるの写真は、爪切りの際の写真です^^*


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